北の発明屋の独り言

下山 強
平成10年頃にかけて、商売で他人の考案した実用新案に乗り大金を投資して大損をした。 結果5年後に会社を整理するハメになる。
爾来「自分で権利を持たなければ駄目」と一念発起。
他人の願書の手伝いを含め、ここ3年間の特許査定率は8割7分強である。(H28年3月現在)
これからも、ボケ防止を兼ねて、アイデア/考案/発明/と、ジャンルを問わず挑戦したい。
ところで、なぜ「発明家」でなく「発明屋」なのか? 理由は簡単で、この程度のアイデアでは発明家というのはおこがましいので「発明屋」と自称する次第である。
若いころから他人の2倍の中身の濃い人生を生きてやろうと思っていたので、現在の「発明屋稼業」はまさに第2の人生であり、ライフワークであると実感している。
さて、発明の醍醐味・面白さは何か?それは自分で考えたモノが形になる過程だろう。 その結果が多少なりとも世の中の役に立ち、発明屋に共通する「プラス思考」で人脈も増えて、更に幾らかでも儲かれば申し分ない。 痛快である。
一般に発明とは難しいものと思っている人が多いが、そんな事はない。
要は、人と違った発想をすれば良いだけである。 結果(現状の不満等)には全て原因(問題点)があるので、問題点(ポイント)が分かれば、それを取り除く発想をすれば良い事になる。
最初の挑戦には高額な金型を必要としない発想で、それに「自然の法則」を応用すれば、無償で単純(ローコスト)、故障の心配も少なく、「費用対効果」で考えた場合に最強の素材である。
商品化の基本は「費用対効果」で、もう一つのコツは自分がイメージしたモノが、ほぼ完成した時にそこで満足したら駄目である。 そこまでは誰でも考える事であり、更にもう一工夫して付加価値を付けて完成度を高める事が商品化につながる近道である。
どんなに凄い発明でも「費用対効果」で、高けりゃ(価値が無い)売れないのである。
発明に必要な資質は、一言で言うと「感性」で、これは全てに通じるが「ヒラメキ」であり、それに「動物的な勘」が加われば、よほど特殊分野の発明でない限りは高度な専門的知識が無くても大丈夫である。
北の住人よ、老いも若きも大いに発明・アイデアに挑戦してみよう!
北の発明屋の人生訓は、人も動物であり本能の第一は「種の保存」である。 後は自分がこの世に「生きた証」として、小さくても足跡(発明)を残せたならばこれに勝る喜びは無い。
プラス思考で良き家族、良き友人・良き仲間に囲まれて生きる人生が最高である。